明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
こんなチラシの裏みたいなところで新年のご挨拶。
なんだか申し訳ない。
そんなことは置いといて、前回の続きだ。
前回:
「ノートPCが起動できない」 その1
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翌日。
朝起きると昼すぎだった。ひどい矛盾である。
「昨日風呂入ってねぇや」
即効で飯を腹に突っ込み、昼風呂を軽くすませる。
そして悠々とmyPCを起動したあたりで呼び鈴が鳴る。
頭も乾いていないうちに『友』とやらの到着であるらしい。
友「お邪魔しまーす」
姉「上がって上がってー」
te「どうもです」
・・・・・・・・くそっ、男かよ!
畜生である。まったくもって畜生である。
姉の友人というものだから、てっきり女性だとばかり・・・・!!
フラグもへったくれも無い。というか、
あっても困る。
・・・・・・・・・・・待てよ?
コイツは誰だ?
男友達か・・・・?
それとも・・・・・・
彼氏?
種は尽きねぇ七里ヶ浜だ。
姉「昼飯買ってきたから」
某Mドナルドだ。
イチャイチャと二人でショッピング(?)か、ええこら見せつけてんのか。
酷く一方的な批判であるのは自覚している。
飯よりもPCの方が気になるお年頃。
とりあえず話を聞いてみる。
te「で、その手に持ってるダンボールが・・・?」
友「例のノーパソ。箱ごと持ってきた。」
te「なるほど。とりあえず起動してみるわ。」
友「よろしく」
箱を開ける。
中にはノートPC本体と電源アダプタ、USBマウスにMicrosoftオフィスのCD。
後半いらねぇ。
素人だから、とりあえず全部持ってきた、ということだろうか。
ならば何故に
取扱い説明書がないのか。
気にしていても始まらない。
とりあえずPCをセットし、起動スイッチを押す。
ファンの回転音がし始め、すぐにNECのロゴが表示される。

こんなのしか用意できなかった。ごめん。
型番は忘れてしまったのですが、まぁ少し古めのNEC LaVie。
XP SP2かつPentium Mの世代でした。
その後、HDDアクセスランプが光り、しばらく黒画面。
XPのロゴが表示され、その数秒後、一瞬青画面が映り、落ちました。
ガガッと画面が乱れ、一瞬で落ちてしまったため、ブルースクリーンの文字すら読めません。
そして事も無げに再起動ループ。
この時点で考えたのは、エラーはどうもハード面らしい、ということ。
ウイルス性ではない、というのは前日から思っていたのですが、確認程度に。
個人的に、メモリかHDDが怪しい、と踏んでいました。
ビデオ、例のPCではRadeonでしたが、そのエラーの線は薄いだろう、と。
ビデオのエラーは何度か見たことがあるのですが、雰囲気というか直観で違うな、と。
とりあえず、確認のためにセーフモードへ移行しようと思ったのですが・・・・。
ロゴ画面でそれっぽいキー(例えばF12等)を連打。
反応しません。
BIOSは開けますが、
起動メニューが起動しない。
「おいちょっと説明書・・・・・・・・・・あれ?」
ここで
説明書が無かったことを思い出す。
相手は素人、本人に聞いても意味はないはず。
どうしようもないため、セーフモードでの起動を断念。
そのかわりに、あらかじめ作ってあった
UbuntuのCDを用意。
とっても有名なLinuxOSですね。
BIOSから第一ブートをCDに変更し、CDブートさせます。
メニューが表示されました。

知ってる人は知っている。起動メニューですね。
さて、今回はインストールするわけじゃないので、ubuntuをCD起動。
しばらくすると・・・・・・・
落ちました。
「ふぅん。」
同じ手順で再び上記の画面へ。
次はメモリテストをかけてみます。
ubuntuは
Memtest86というメモリチェッカーを搭載しています。
OSを立ち上げずに使える便利な代物です。
さて結果は・・・。

こんな感じ。
エラーがあれば、画面下半分の空いてる場所にズラズラーッとコードが表示されます。
それが無いということは、
メモリはいたって正常である、ということ。
「あれぇ?」
ここで少し悩みました。
XPのロゴが表示されていたので、HDDは恐らく無事。
OSの破損かと疑ったが、ubuntuが起動しない理由にならない。
セーフモード起動もままならないので、ビデオでもない。
メモリはMemtestが正常だと告げている。
CPUとかマザーボードなら、そもそも起動するところまで進まない。
OS以前に落ちるので、ウイルスでもない。
電源不足なんて、突然起こることでもないだろう。
じゃぁ、何で?
とりあえず、ここで飯を食うことに。
すっかり冷えたMドナルドを腹に詰め込みます。
コーヒーがまた不味いのなんの。
どこら辺がプレミアムなのか。
ホットで注文してすぐは割とイケるんだけどなぁ。
そんなことを考えていると。
姉「ちょっと出かけてくるわ」
友「お邪魔しましたー」
いってらっしゃいー、と言いながら。
何をイチャついとるんじゃゴラアアアアア、と。
キャッキャウフフと違うわアホー。
さて、再びPCと向き合います。
再度、起動してみる。
ういいいいいん・・・・ピピッ・・・・・ピッ・・・・。
ここで異常に気付く。
「あれ?最初、こんな音してたっけ?」
初回起動時にはしていなかった
電子音っぽい異音が。
聞けば聞くほど摩訶不思議。
ぴぴっぴ、ぴるぴる、ぴぴるぴー。
『ぴ』がゲシュタルト崩壊。
「おかしいぞ?こんな音、するはずがない」
自作PCでそういう風にしているならともかく、メーカーPCでは普通はない音。
あったとしても激レアだし、不規則で断続的に、いつまでも聞こえる。
「電子音?メーカーPCにビープなんか無いよな?」
しばらく考える。
PCで異音がする、というか、そもそも音がする場所・・・・・。
一番大きいのはファン。
ケースや電源についている排熱装置。
しかしノートPCだ。ファンの異常は滅多にない。
そもそもからして、電子音はおかしい。
なら、次はHDDだ。
普段は、シュイーン、と心地よい音が・・・・・・。
そこで気づいた。
「これ、ひょっとしてHDDの音か?」
高速で回転するHDD。
そこに異常があれば・・・・・。
「電子音じゃなくて・・・・!」
PCのHDDのあたりに耳を近づける。
確かに、そのあたりで音がする。
しー・・・・かっ・・・ぴぴっ・・・・・・。
閃いた。
電子音の正体みたり、割れたHDDの音だ。
よく言うところの、「ヘッダがディスクにガッシャーン」である。
HDDの構造は磁気ディスクを高速で回転させ、その上に読み取り機が浮いている形だ。
その幅はわずかに8nmしかない。
タバコの煙に含まれる粒子で詰まってしまうほど狭いのだ。
しかも回転速度も数1000rpmという高速ぶり。
これはどれだけ凄いことなのか。
サイズを大きくして飛行機でたとえよう。
ジャンボジェット機が地上5mmを飛行している、という凄まじい精密さだ。
HDD開発者の苦労が思われる。
そんなもんだから、簡単にHDDは割れてしまう。
それが今回のケースにあたるわけだ。
初回起動時にXPのロゴが表示できたのは、
HDDの損傷の度合が軽く、無理やりに読み込んだ結果だったのだろう。
しかし、これじゃ机上の空論だ。
HDDを外部から読み込み、確認をとるべきだろう。
そう思い、裏からネジを回し、HDDを取り出す。
「おう、小せぇなぁ」
何も股の間にぶら下げたもののサイズの話ではない。
HDDには規格があり、
デスクトップに多い
3.5インチ型と、ノートに多い
2.5インチ型があるのだ。
tenkasはデスクトップしか自作していないので、2.5インチを手にとって見たのは初である。
となると、当然問題が発生する。
サイズが違えば、接続コネクタの形状も違って当然、ということだ。
そして当然のごとく、tenkasは3.5インチ用のものしか持ち合わせていない。
「参ったなあ。確認のためとはいえどもなぁ・・・・・・」
ちょちょいとネットで検索。
しばし考え込む。
「仕方ない。ちょっくら出かけるか」
財布に樋口を押し込んで、そそくさと家を出る。
わざわざ日本橋まで行く必要はない。
向かうは大阪梅田、ヨドバシカメラである。
つづく
次回:
「ノートPCが起動できない」 その3
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結構長い話です。
多分、次回で終わり。
特に面白いこともなく、普通に割れたHDDで遊んだあと、
HDDを換装してOSインストールして終了です。
その換装の際に、少し問題が発生しますが、大したことじゃぁなかったです。
といっても、あんな経験は人生で最初で最後にしたいものですが。
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